日本の亭主族は、奥さんに対する愛情表現は非常に下手だ。新婚当初は別にして、長年生活をともにしてきた妻に対しては、「愛している」という言葉さえかけないのが普通だ。これは、日本人の国民性といっていいが、また照れもあるのだろう。そして、「女房にデレデレするのは、男の沽券にかかわる」という気持ちもあるからかもしれない。このため、わが国の男どもは、国際結婚すると誤解されやすいといわれる。だが、テレビのドラマなどを観ていると、最近の若い夫婦は、私たちの世代とは違って、少しは自然な愛情表現が身についてきたようだ。それでも、結婚前には熱心に甘い言葉をささやいていたような男性が、恋人が女房という名前になったとたんに、愛情を表に出すことはおろか、奥さんが美容院にいっても気づかなかったり、服装をほめることさえしなくなる。この面では、なかなか日本の男性諸氏は、あまり進歩していないようだ。