二〇〇四年四月、学芸大学は国立大学法人となったのを契機とし、さまざまな改革が行なわれています。大泉が国際教育という独自路線を打ち出したことで、小金井、竹早、世田谷にも影響があると考えられます。小学校からの入学児童に新しい可能性が開けるにせよ、弛まぬ努力と前向きな姿勢が大切なことに変わりありません。さて、私立大学の附属学校はどうでしょうか。慶応義塾大学附属の幼稚舎は、名称からして幼稚園と間違えそうですが、れっきとした小学校。募集人員は、男子九十六名、女子四十八名で、筆記試験や親の面接はなく、試験官が集団内での本人の挙動、振る舞いを観察し、合否を決めます。学芸大の附属とは対照的に、一旦入学を果たせば大学まで進学できるので、受験勉強に追われることはありません。個性に合った英才教育で才能をのばすという、附属の理想を叶えている稀有な学校といえます。これから、わが子の中学受験を目指す親が幼稚舎の状況を知る必要はありませんが、慶応の附属校を志望する受験生は、そうして選ばれた幼稚舎出身者と級友になるのですから心得ておくべきでしょう。