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以前は徹底したムダの排除がトヨタの強さの秘密

2011.12.09

世の中は、「リエンジニアリング」ブームが去り、今度はインターネット、イントラネットなど「サイバースペース(電脳空間)革命」が騒がれている。「バーチャルリアリテイ(仮想現実)」といった言葉が氾濫気味だ。多くの人達は、新しいことに飛びつかないと、時代に乗り損ねてしまうような気持ちにもなろう。時には、ある企業にとって他社より先んじて行動を起こすことも、大事なことであるかもしれない。ただ、最近の傾向を見ていると、言葉と手段・方法ばかりが論ディーラーれ、企業が本来追求すべき目的の原価低減。

(Pick Up)
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収益への貢献といったことがどこかに忘れ去られているように見える。その点、トヨタ生産方式は「徹底したムダの排除」を第一義にした経営の実践哲学であり、狙いは明快だった。ところで、バブル景気の中ではどこの企業も威勢がよかった。トヨタについても活発な設備投資の動きが新聞記事などを賑わしていた。そうした中で、田原工場新鋭化の話や九州工場のロボット化の記事などを目にするたびに、かつて「トヨタの強さの秘密」と言われ脚光を浴びたトヨタ生産方式が、急激な変化を遂げていることが紙面から伝わってきたものである。というのも、トヨタ生産方式では、ロボット化、単一車種の専用ライン化などについては基本的に否定的だったはずだ、といったことが頭の中をよぎったからだった。世紀末の大好況(バブル景気)は九一年に入って、一転して大不況に転じた。