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土地持ち農家と家賃の値下げ競争の果ては

2011.02.06

それから、木造アパートを少しおしゃれにしたような、軽量鉄骨を使った賃貸アパート経営を勧めるコマーシャルがテレビで盛んに流されています。木造アパートに比べれば、たしかにおしゃれな感じがしますので、借り手の若い人たちには人気があります。ところで、こういった物件が建つ場所を想像してみてください。都心の郊外や地方都市で、空地がたくさんあるイメージが浮かんでくるでしょう。空地が駐車場だったり、生産緑地や農地がそのまま残っていたりしています。実は、こうした賃貸アパートを盛んに建てているのは、このような空いた土地を持っている農家の方や地主の方なのです。というのも、こうした賃貸アパートを勧める会社が、このような農家や地主の方をターゲットにして営業展開をしているからです。ところが、このような開発会社は営業マンをたくさん抱えているので、営業を強化すればするほど、郊外や地方にどんどん同じような賃貸アパートが建つことになります。そうなれば、入居者を奪い合うことになるので、必ず家賃の値下げ競争がはじまります。そのような状況になったとき、あなたが借り入れして投資したアパートが自前の土地に建てる農家や地主の方と、家賃の値下げ競争で勝つ自信はありますか。土地代がタダの地主と競争して勝てるはずはないのです。実情を知らずにいわれるままに投資してしまうと、あとでひどい目をみることになります。ただし、これはあくまでも中古アパートや新築アパートを郊外や地方都市で投資したいという方のリスクのことです。もともと都内の人気地区で土地を所有している地主がアパート経営する場合は比較的うまくいっているようです。実をいうと私も、地方や郊外で木造アパートの売り建て事業をやっていた時期がありました。ところが15年以上経った現在、度重なる修繕負担や長期間にわたる空室の状態、家賃も半分以下に下がるなど、不動産投資してくれたお客さまに当初の利回りが実現できず、大変ご迷惑をかけてしまった経験があります。こうした失敗の経験があるからこそ私は、郊外や地方のアパート経営には手を出すべきではないと断言するのです。

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